複線図は、1本の線で描かれた配線図を、実際の電線1本1本に描き直したものです。3つのステップで機械的に描けます。
先生…複線図って、なんだか難しそうな響きですぅ。
ましろに描けるかなぁ…。
大丈夫、焦らなくていいわ。
複線図はセンスじゃなくて手順なの。
決まった順番でなぞるだけで描けるようになるのよ。
まず前提の確認ですね。
配線図は単線図で描かれていて、電線が何本通っているかは斜線でしか分かりません。
そう。
それを電線1本ずつに描き直したものが複線図。
実際の結線とまったく同じ形になるわ。
つまり、単線図が「地図」で、複線図が「実際に歩く道順」ってことか。
うまい例えね。
では手順にいきましょう。
まず大前提として、単相2線式100Vの電源には2本の電線があるわ。
1本が接地側電線で、色は白。
もう1本が非接地側電線で、色は黒よ。
この白と黒の役割を分けて考えるのが、複線図のすべてですね。
その通り。
ステップ1、電源の接地側(白)を、すべての照明器具とコンセントへ直接つなぐ。
スイッチには絶対につながないわ。
うぅ〜ん…白い線はスイッチを素通りして、器具まで一直線なんですねぇ。
そう。
ステップ2、電源の非接地側(黒)を、すべてのスイッチとコンセントへつなぐ。
今度は照明器具には直接つながないの。
えーっ! なんで? 黒は電灯につながないの?
電灯への黒はスイッチを経由するからよ。
スイッチは非接地側に入れる決まりなの。
そうしないと、スイッチを切っても器具に電圧が残って危険だからね。
そしてステップ3、各スイッチのもう一方の端子と、そのスイッチが担当する照明器具のもう一方の端子を結ぶ。
これで完成よ。
白を器具へ、黒をスイッチへ、残りをつなぐ。
3ステップ、覚えた!
この順番を崩さないこと。
慣れれば1分もかからずに描けるようになるわ。
確認クイズ
複線図を描くとき、電源の接地側電線(白)を直接接続する対象として正しい組み合わせはどれか。
- スイッチと照明器具
- 照明器具とコンセント
- スイッチとコンセント
- スイッチのみ
こたえを見る
正解: 2. 照明器具とコンセント
接地側電線(白)は、照明器具とコンセントへ直接つなぎます。スイッチには接続しません。スイッチにつなぐのは非接地側電線(黒)です。コンセントは常時電源が必要なので白・黒の両方が直接つながる点も押さえておきましょう。