単線図から複線図へ

複線図はセンスではなく手順です。接地側(白)をすべての負荷へ、非接地側(黒)をスイッチへ、最後にスイッチと担当する負荷を結ぶ。この基本3ステップを身につけて、迷わず描けるようにします。

編集・検証: 第二種電気工事士スタディ編集部 公式情報: 一般財団法人 電気技術者試験センター 制作・検証方針

複線図は、1本の線で描かれた配線図を、実際の電線1本1本に描き直したものです。3つのステップで機械的に描けます。

雪村 ましろ(しょんぼり) 雪村 ましろ

先生…複線図って、なんだか難しそうな響きですぅ。
ましろに描けるかなぁ…。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

大丈夫、焦らなくていいわ。
複線図はセンスじゃなくて手順なの。
決まった順番でなぞるだけで描けるようになるのよ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

まず前提の確認ですね。
配線図は単線図で描かれていて、電線が何本通っているかは斜線でしか分かりません。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
それを電線1本ずつに描き直したものが複線図。
実際の結線とまったく同じ形になるわ。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

つまり、単線図が「地図」で、複線図が「実際に歩く道順」ってことか。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

うまい例えね。
では手順にいきましょう。
まず大前提として、単相2線式100Vの電源には2本の電線があるわ。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

1本が接地側電線で、色は白。
もう1本が非接地側電線で、色は黒よ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

この白と黒の役割を分けて考えるのが、複線図のすべてですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

その通り。
ステップ1、電源の接地側(白)を、すべての照明器具とコンセントへ直接つなぐ。
スイッチには絶対につながないわ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

うぅ〜ん…白い線はスイッチを素通りして、器具まで一直線なんですねぇ。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
ステップ2、電源の非接地側(黒)を、すべてのスイッチとコンセントへつなぐ。
今度は照明器具には直接つながないの。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

えーっ! なんで? 黒は電灯につながないの?

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

電灯への黒はスイッチを経由するからよ。
スイッチは非接地側に入れる決まりなの。
そうしないと、スイッチを切っても器具に電圧が残って危険だからね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そしてステップ3、各スイッチのもう一方の端子と、そのスイッチが担当する照明器具のもう一方の端子を結ぶ。
これで完成よ。

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

白を器具へ、黒をスイッチへ、残りをつなぐ。
3ステップ、覚えた!

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

この順番を崩さないこと。
慣れれば1分もかからずに描けるようになるわ。

確認クイズ

複線図を描くとき、電源の接地側電線(白)を直接接続する対象として正しい組み合わせはどれか。

  1. スイッチと照明器具
  2. 照明器具とコンセント
  3. スイッチとコンセント
  4. スイッチのみ
こたえを見る

正解: 2. 照明器具とコンセント

接地側電線(白)は、照明器具とコンセントへ直接つなぎます。スイッチには接続しません。スイッチにつなぐのは非接地側電線(黒)です。コンセントは常時電源が必要なので白・黒の両方が直接つながる点も押さえておきましょう。

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