スイッチには驚くほど多くの種類があります。とくに「ほたるスイッチ」と「パイロットスイッチ」の違いは、写真鑑別でも配線図でも頻出です。
スイッチなんて、パチッと入れるだけじゃん? 種類とか要る?
あらあら、それが奥深いのよ。
まずは基本から。
一番シンプルなのが片切スイッチ、単極スイッチとも言うわ。
片切スイッチは1箇所から1つの負荷を入切するもの。
電源側の電線、つまり非接地側電線に入れるのが原則ですね。
うちの階段、下でつけて上で消せるんです。
あれは片切じゃないですよね?
そう、それが3路スイッチよ。
2箇所から同じ照明を点滅できるの。
3路スイッチを2個使うのが基本形ね。
じゃあ3箇所からは? 廊下が長い家とかあるじゃん?
そのときは4路スイッチの出番。
両端に3路スイッチを2個置いて、その間に4路スイッチを入れるの。
4路を増やせば4箇所、5箇所と増やせるわ。
ここは公式のように覚えて。
3箇所から点滅するなら「3路2個 + 4路1個」。
4路だけを3個並べても成立しないから注意よ。
うちのトイレのスイッチ、暗いところで小さくオレンジに光ってるんです。
あれは何ですか?
それはほたるスイッチ、正式には位置表示灯内蔵スイッチね。
スイッチがOFFのときに光って、位置を教えてくれるの。
ほたる! かわいい名前。
暗いところで光るから、ほたるなんだ。
そして紛らわしいのがパイロットスイッチ、確認表示灯内蔵スイッチ。
こちらはスイッチがONのときに光るの。
えっと…ほたるはOFFで光って、パイロットはONで光る…?
そのとおり。
パイロットスイッチは、換気扇や屋外灯のように「動いているかどうか見えない負荷」に使うの。
ランプが光っていれば動作中だと分かるでしょう。
よっしゃ、覚え方考えた! ほたるは暗いところで光る虫だからOFF。
パイロットは飛行機が飛んでる最中だからON!
…なかなか強引だけれど、否定はしないでおくわ。
実際、この2つの取り違えが失点の定番なのは事実だから。
残りも一気にいきましょう。
明るさを変える調光器、周囲の明るさを感知して街路灯を自動で入切する自動点滅器、設定時刻で動作するタイムスイッチ。
補足すると、リモコンリレーという方式もあります。
リモコン変圧器で低い電圧に落とし、その弱電回路でリレーを動かして負荷を入切する。
多数の照明を一括制御する大きな建物で使われますね。
確認クイズ
確認表示灯を内蔵した点滅器(パイロットスイッチ)の表示灯が点灯するのは、どのようなときか。
- スイッチがOFFのとき
- スイッチがONのとき
- 停電したとき
- 周囲が暗くなったとき
こたえを見る
正解: 2. スイッチがONのとき
確認表示灯内蔵スイッチ(パイロットスイッチ)は、スイッチがONのときに点灯し、負荷が動作中であることを知らせます。換気扇や屋外灯のように動作状況が見えない負荷に用います。選択肢1のOFFのときに点灯するのは、位置表示灯内蔵スイッチ(ほたるスイッチ)で、暗所でスイッチの位置を示すためのものです。
確認クイズ
1つの照明器具を3箇所から点滅させたい。使用するスイッチの組合せとして正しいものはどれか。
- 3路スイッチ3個
- 4路スイッチ3個
- 3路スイッチ2個と4路スイッチ1個
- 片切スイッチ2個と3路スイッチ1個
こたえを見る
正解: 3. 3路スイッチ2個と4路スイッチ1個
3箇所から点滅させる場合は、両端に3路スイッチを2個、その間に4路スイッチを1個入れます。点滅箇所を1つ増やすごとに4路スイッチを1個追加していきます。3路スイッチだけをいくつ並べても3箇所からの点滅は実現できません。