電気工事士でなくてもできる工事・作業が法令で決められています。「軽微な工事」と、資格が必要な作業との線引きは頻出ポイントです。
先生、コンセントに延長コードを挿すのも電気工事なんですかぁ? だとしたらましろ、毎日いけないことを…
安心して。
それは工事ではないわ。
電気工事士法には、資格がなくてもできる軽微な工事と軽微な作業がきちんと定められているの。
よかった〜。
じゃあ、どこからが資格いるの?
まず軽微な工事ね。
電圧600V以下で使用する差込み接続器・ソケット・ローゼットや開閉器にコードを接続する工事、電圧600V以下の電気機器の端子に電線をねじ止めする工事などが該当するわ。
ほかにも、電力量計やヒューズの取り付け・取り外し、電線を支持する柱や腕木の設置、地中電線用の暗きょや管の設置も軽微な工事よ。
うぅ〜ん…数が多くて、ましろの頭からこぼれていきそうです…
コツがあるわ。
軽微な工事は「電線そのものをいじらない周辺の作業」が中心なの。
柱を立てる、管を埋める、機器の端子にねじ止めする——どれも電線同士をつないではいないでしょう?
あ、ほんとだ。
逆に、電線同士をつなぐのは資格がいるってこと?
そのとおり。軽微な作業の考え方では、電線相互の接続、がいしへの電線の取り付け、電線管への電線の収め、配線器具への電線の接続、そして接地線の取り付けや接地極を地面に埋設する作業——これらは電気工事士でなければ従事できないわ。
補足すると、電線管を曲げたりねじ切りしたりする作業、金属製ボックスや配電盤を造営材に取り付ける作業も資格が必要よ。
えへへ、コツが見えてきたかも。
「電線と配線器具に手を出したら資格」ってことですねぇ?
いい要約ね。
そこに接地関係も足しておいて。
接地は安全の要だから、資格者の仕事なの。
接地極を地面に埋めるのって、穴を掘るのと同じじゃない?
って思ってたけど…違うんだ。
ええ、そこは引っかけの定番。
地中電線用の管を設置するのは軽微な工事、接地極を地面に埋設するのは資格が必要——この2つを並べて出題されるわ。
うわ、いじわる〜。
でも、しっかり覚えた。
確認クイズ
一般用電気工作物等に係る次の工事・作業のうち、電気工事士でなければ従事できないものはどれか。
- 電線を支持する柱を設置する工事
- 地中電線用の管を設置する工事
- 電圧600V以下で使用する電力量計を取り付ける工事
- 接地極を地面に埋設する作業
こたえを見る
正解: 4. 接地極を地面に埋設する作業
接地極を地面に埋設する作業は、電気工事士でなければ従事できません。1・2・3はいずれも軽微な工事にあたり、資格がなくても行えます。とくに「地中電線用の管の設置(軽微な工事)」と「接地極の埋設(資格が必要)」は並べて出題されやすいので、確実に区別しましょう。