電気工事は「つないで終わり」ではありません。工事が終わったあと、そして使い始めてからも、決められた検査で安全を確かめます。まずは検査の種類と、誰が検査するのかを整理しましょう。
先生、家の配線工事が終わったあとって、ちゃんとできてるか誰かがチェックするんですか?
工事した人が「はい終わり!」で帰っちゃったら怖いんだけど。
いい着眼点ね。
工事が完成したときに行う検査を竣工検査というの。
配線を担当した電気工事士自身が、必ず検査をしてから引き渡すことになっているわ。
検査は大きく3種類ですね。
工事完成時の竣工検査、使用中に定期的に行う定期点検、そして事故が起きたときなどに行う臨時検査。
臨時検査って、どんなときにやるんですかぁ?
落雷や漏電の事故があったとき、設備を大きく変更したとき、災害のあと。
つまり必要が生じたときに、そのつど行う検査ということね。
えーっ、でもうちみたいな普通の家に、定期点検の人なんて来たことある?
あたし見たことないよ。
実はちゃんと来ているのよ。
一般用電気工作物は、電線路維持運用者、つまり電気を送っている電力会社側に調査の義務があるの。
電気工事士が調べに来るのではなく、電力会社や委託された調査機関が調べに来るわ。
頻度も決まっていますよね。
設置または変更の工事が完成したときと、その後は4年に1回以上。
登録点検業務受託法人が点検業務を受託しているものは5年に1回以上です。
えへへ、じゃあ知らないうちに、おうちの電気も守ってもらってたんですねぇ。
つまり、工事した人の竣工検査と、電力会社の調査で、二重にチェックされてるってこと?
そのとおり。
だから竣工検査は「やってもやらなくてもいい儀式」ではなく、工事士の責任として必ず行うもの。
ここは真剣に覚えてほしいところよ。
調査で不適合が見つかった場合は、所有者や占有者に通知して改修を求めます。
放置すれば火災や感電につながりますから。
うぅ〜ん…検査って、誰かに怒られないためじゃなくて、住んでる人を守るためのものなんですね。
試験では「一般用電気工作物を調査する義務があるのは誰か」がよく問われるわ。
答えは電線路維持運用者。
ここを電気工事士や所有者と取り違えないでね。
電気工事士じゃなくて、電気を送ってる側の会社。
よし、間違えないぞ。
確認クイズ
一般用電気工作物について、電気事業法上、その調査を行う義務があるのはどれか。
- その電気工作物を所有する者
- 工事を施工した電気工事士
- 電線路維持運用者 (電力会社など)
- 都道府県知事
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正解: 3. 電線路維持運用者 (電力会社など)
一般用電気工作物の調査義務者は電線路維持運用者、つまり電気を供給している電力会社などです。調査は設置・変更工事の完成時と、その後4年に1回以上 (登録点検業務受託法人が点検業務を受託しているものは5年に1回以上) 行われます。1の所有者や2の電気工事士に調査義務があるわけではありません (竣工検査は工事士が行いますが、法律上の定期調査義務とは別のものです)。