接地抵抗は、地面に打ち込んだ接地極がどれだけ電気を大地に逃がせるかを示す値です。測定には専用の計器と、2本の補助接地極を使います。配置には決まりがあります。
先生、接地抵抗って、地面の抵抗を測るんですかぁ?
地面って、そもそも電気を通すんでしょうか…
いい疑問ね。
大地も電気を通すけれど、金属ほどではないの。接地抵抗は、接地極と大地の間の電気の流れにくさ。
小さいほど、事故のときに電気をすばやく大地へ逃がせるわ。
それってどうやって測るの?
地面に測定器を突き刺すとか?
接地抵抗計、別名アーステスタを使います。
測定したい接地極のほかに、補助接地極を2本、地面に打ち込みます。
補助の棒が2本…どこに刺してもいいんですかぁ?
そこが試験のねらい目よ。
測定したい接地極をE、補助接地極をP、Cとして、ほぼ一直線上に、約10m間隔でE、P、Cの順に配置するの。
E、P、C…エンピツ?
…ジャスミンさん、その覚え方、案外わるくないですね。
Eが接地極、Pが電圧用、Cが電流用の補助接地極です。
えへへ、たまには役に立つでしょ。
EからPまで10m、PからCまでさらに10mってこと?
そのとおり。
近すぎると互いに影響し合って正しい値が出ないの。
直線状に、十分に離すのが原則ね。
測る前に、なにか準備することはあるんですかぁ?
測定前に地電圧を確認します。
接地極と補助接地極の間に、もともと電圧が生じていないかを見るわけです。
大きな地電圧があると、測定値が狂います。
それと、接地抵抗計が電路に流すのは交流よ。
直流だと大地や電極に分極が起きて、正しい値にならないの。
絶縁抵抗計は直流で、接地抵抗計は交流。
ここ、ごっちゃになりそうだなぁ。
「絶縁は直流、接地は交流」と対にして覚えるのが早いですね。
確認クイズ
接地抵抗計を用いて接地抵抗を測定するとき、被測定接地極Eと補助接地極P・Cの配置として最も適切なものはどれか。
- EとPとCを三角形になるよう1mずつ離して配置する
- ほぼ一直線上に、約10m間隔でE・P・Cの順に配置する
- Eの真上にPとCを重ねて配置する
- EとCを密着させ、Pだけを100m離して配置する
こたえを見る
正解: 2. ほぼ一直線上に、約10m間隔でE・P・Cの順に配置する
接地抵抗計による測定では、被測定接地極Eと2本の補助接地極をほぼ一直線上に約10m間隔でE・P・Cの順に配置します。Pは電圧用、Cは電流用の補助接地極です。互いに近すぎると電位分布が干渉し、正しい接地抵抗値が得られません。また測定前には地電圧を確認します。