電流はどう分かれ、電圧はどう分け合われるのか。回路を「読む」ための2つの法則、キルヒホッフの法則を押さえます。
並列回路で、電流はどっちにどれくらい流れるんですかぁ? 半分こ、じゃないですよね。
ふふ、鋭い疑問ね。
抵抗が違えば分け方も違うわ。
それを説明するのがキルヒホッフの法則よ。
第1法則は電流則。
回路のある1点に流れ込む電流の和と、流れ出る電流の和は等しい。
要するに電流は途中で消えたり湧いたりしません。
分かれた道が合流すれば、元の量に戻るってことね。
川と同じじゃん。
そのとおり。
そして第2法則は電圧則。
閉じた回路をひと回りすると、電源の起電力の和と電圧降下の和が等しくなります。
…電源が押し上げたぶんを、抵抗が全部使い切って戻ってくる、みたいな?
その感覚で合っているわ。
エネルギーの帳尻がきちんと合う、ということね。
では実用的な分流の公式。
並列の2本に電流 I が入ってくるとき、R1 に流れる電流は I × R2 ÷ (R1+R2) になるわ。
えっ、R1 を求めたいのに R2 が上に来るの? 逆じゃない?
それでいいの。
抵抗が小さいほうに電流はたくさん流れる。
だから相手の抵抗が分子に来るのよ。
…あ、それ私も補足しようとしていました。
数字で確かめましょう。
全体で6A、2Ωと4Ωの並列。
2Ω側は 6 × 4 ÷ 6 = 4A、4Ω側は 6 × 2 ÷ 6 = 2A。
ほんとだ、小さい抵抗のほうに多く流れてる。
合わせて6Aで、第1法則ともぴったりですね。
次は分圧。
直列は逆で、抵抗が大きいほうに大きな電圧がかかるの。
V1 = V × R1 ÷ (R1+R2) よ。
100Vで30Ωと20Ωの直列なら…30 ÷ 50 で60V と、20 ÷ 50 で40V か。
足すと100V、ぴったりだ!
よくできました。
「並列は相手の抵抗、直列は自分の抵抗」。
この対比で覚えると混ざらないわ。
よっしゃ、これで並列と直列の分け方を取り違えなくて済む!
確認クイズ
9A の電流が、3Ω と 6Ω の並列回路に流れ込んでいる。3Ω の抵抗に流れる電流[A]はいくらか。
- 3A
- 4.5A
- 6A
- 9A
こたえを見る
正解: 3. 6A
分流の公式より、3Ω 側に流れる電流は 9 × 6 ÷ (3+6) = 9 × 6 ÷ 9 = 6A です。分子に来るのは相手側の抵抗(6Ω)である点に注意しましょう。残りの 6Ω 側には 9 × 3 ÷ 9 = 3A が流れ、合計 9A で元の電流と一致します。抵抗が小さい 3Ω 側により多くの電流が流れる、という感覚とも合っています。