低圧屋内配線は「どこに施設するか」によって、使える工事の種類が変わります。施設場所の分類と、工事方法ごとの可否を整理しましょう。
先生、教科書に「展開した場所」「点検できる隠ぺい場所」って出てくるんだけど、これ何なの? 日本語なのに意味わかんない!
落ち着いて、ジャスミンさん。
まず場所の分類からね。展開した場所は、電線が目に見えていて、いつでも触れる場所。
露出配線の廊下や工場の天井下などがそうよ。
次が点検できる隠ぺい場所。
隠れてはいるけれど、点検口から入って確認できる天井裏や、床下収納から覗ける床下ですね。
そして点検できない隠ぺい場所。
壁の内部やコンクリートの中など、一度ふさいだら二度と見られない場所ね。
ここが一番条件が厳しいわ。
うぅ〜ん…壁の中って、あとから直せないから、そりゃ慎重になりますよねぇ…。
たしかに。
壁こわして直すとか大工事じゃん。
で、場所によって工事の種類が決まるの?
そのとおり。
さらに乾燥した場所か、湿気の多い場所・水気のある場所かでも分かれるの。
この2軸の組み合わせで表になっているのよ。
3種類の場所 × 乾燥/湿気…6パターンですね。
全部覚えるのは骨が折れそうです。
ところが、覚え方はとても簡単なの。
実は「どこでも施工できる」工事が4つあって、それ以外を例外として押さえるだけでいいのよ。
えーっ、どこでもOKなやつがあるの? それ先に言ってよ先生!
ケーブル工事、金属管工事、合成樹脂管工事、金属可とう電線管工事。
この4つは、どの施設場所でも、乾燥していても湿気が多くても施工できるわ。
つまり、この4工事が「万能セット」という理解で合っていますか? 逆にいえば、がいし引き工事や金属線ぴ工事、ライティングダクト工事などが制限つきということですね。
そう。
がいし引き工事は電線がむき出しだから、点検できない隠ぺい場所には施設できない。
金属線ぴ・ライティングダクト・金属ダクトは、乾燥した場所でしか使えないのよ。
電線がむき出しだと、見えない壁の中では危ないもんね…。
理由がわかると覚えやすいなぁ。
よっしゃ、つかめてきた! 「4つは全部OK、残りは何かしら制限あり」って覚えとけばいいんだね。
その理解で十分よ。
試験では「この場所でできない工事はどれか」という形で問われるから、まず万能4工事を除外して、残りを見る手順が最速ね。
確認クイズ
低圧屋内配線の工事のうち、展開した場所・点検できる隠ぺい場所・点検できない隠ぺい場所のいずれにも、また乾燥した場所・湿気の多い場所のいずれにも施設できるものはどれか。
- がいし引き工事
- ケーブル工事
- ライティングダクト工事
- 金属線ぴ工事
こたえを見る
正解: 2. ケーブル工事
ケーブル工事は施設場所の制限がなく、どこでも施工できます。同じく金属管工事・合成樹脂管工事・金属可とう電線管工事も全場所で可能です。1のがいし引き工事は点検できない隠ぺい場所に施設できません。3のライティングダクト工事と4の金属線ぴ工事は、乾燥した場所に限られます。