実際の接続作業で使うのが、リングスリーブと差込形コネクタです。それぞれの使い分けと、絶縁処理の考え方を押さえましょう。
先生! 技能試験の道具箱に、金属の輪っかみたいなのと、透明なプラスチックの部品が入ってたんだけど、これ何?
それがリングスリーブと差込形コネクタよ。
どちらも電線を接続するための器具ね。
リングスリーブは、より合わせた心線をスリーブに通し、リングスリーブ用圧着工具で押しつぶして圧着するものですね。
そう。
圧着すると工具の刃が食い込んで、スリーブに刻印が残るの。
この刻印がサイズ判定の証拠になるのよ。
刻印? マジで、判子みたいに跡が残るの?
ええ。
刻印は「マル」「小」「中」「大」の4種類。
たとえば直径1.6ミリメートルの電線2本を小スリーブで圧着するときは「マル」の刻印を使うわ。
それ以外の小スリーブの組み合わせは「小」ね。
うぅ〜ん…電線の本数と太さで、スリーブの大きさも刻印も変わるんですねぇ。
つまり、電線の断面積の合計に応じて選ぶという理解で合っていますか?
そのとおりよ、つむぎさん。
圧着したあとは、スリーブから飛び出した心線の余りを切りそろえるのを忘れないでね。
で、こっちの透明なやつは?
差込形コネクタは、被覆をむいた心線を規定の長さだけ、奥まで「カチッ」と差し込むだけ。
工具なしで接続できるのが利点よ。
ただし単線用で、より線には使えないわ。
ひとつ付け加えると、差込形コネクタは本体そのものが絶縁物なので、あらためてテープを巻く必要はありません。
ってことは…リングスリーブのほうは、金属がむき出しだから絶縁処理がいるんですかぁ?
ふふ、鋭いわね、ましろさん。
そのとおり。
リングスリーブで接続したら、絶縁テープを巻くか、絶縁キャップをかぶせて、心線が露出しない状態にしなければいけないの。
絶縁テープの巻き方にも目安があって、厚さ0.2ミリメートルのビニルテープなら、半幅以上重ねて2回以上巻きます。
結果として4層以上になりますね。
そして接続はすべて、アウトレットボックスなどのボックス内で行うこと。
天井裏に接続部を放り出すような施工は認められないわ。
接続はボックスの中、心線は絶対に露出させない…うん、覚えた!
確認クイズ
リングスリーブと差込形コネクタによる接続に関する記述として、誤っているものはどれか。
- リングスリーブによる接続部は、絶縁テープや絶縁キャップで絶縁処理をする
- 差込形コネクタは本体が絶縁物なので、あらためて絶縁テープを巻く必要はない
- リングスリーブは圧着工具で圧着し、スリーブに刻印を残す
- 電線の接続は、ボックスを使わず天井裏の任意の位置で行ってよい
こたえを見る
正解: 4. 電線の接続は、ボックスを使わず天井裏の任意の位置で行ってよい
電線の接続はアウトレットボックスなどのボックス内で行う必要があります。天井裏の任意の位置で接続部を露出させる施工は認められないため、4が誤りです。1・2・3はいずれも正しい記述で、とくにリングスリーブは金属がむき出しになるため絶縁処理が必須である点が頻出です。