ケーブル工事は施設場所の制限がなく、住宅から工場まで最も広く使われる工事方法です。支持点間距離と曲げ半径が試験の中心です。
先生、うちの家の天井裏、灰色の平べったいケーブルが這ってたんだけど、あれもケーブル工事?
そうよ。VVFケーブルね。ケーブル工事は施設場所の制限がないから、住宅の屋内配線はほとんどこれで施工されているの。
先生、ケーブルを造営材に留めていく間隔には決まりがありますよね。
ええ、支持点間の距離ね。
ケーブルを造営材の下面または側面に沿って取り付ける場合は、2メートル以下と定められているわ。
2メートル…ましろの身長より高いくらいですねぇ。
それより長くたるませちゃダメってことかぁ。
そう。
ただし例外があって、接触防護措置を施した場所で垂直に取り付ける場合は、6メートル以下まで緩和されるの。
えーっ、なんで縦だと3倍も緩くなるの?
縦に垂らす場合、ケーブル自身の重さは真下に向かうだけで、横向きのように「たるんで垂れ下がる」現象が起きにくいからです。
しかも接触防護措置が施されていて人が触れない、という条件つきですね。
なるほど、ちゃんと理由があるんだ。
もうひとつ大事なのが曲げ半径。
ケーブルを曲げるときは、内側の半径をケーブルの仕上がり外径の6倍以上にすること。
ふぇぇ〜、急に折り曲げちゃいけないんですねぇ…。
急角度で曲げると、内部の絶縁体や導体が傷んで、そこから劣化が進むの。
ケーブルはやさしく大きく曲げる、と覚えてね。
それから、重量物の圧力や著しい機械的衝撃を受けるおそれのある箇所では、ケーブルを防護管などに収めて保護する必要があります。
台車がぶつかりそうな床とか、そういうとこね。
裸のまま這わせたら踏まれちゃうもん。
そのとおり。
ちなみに木造の造営材にVVFケーブルを固定するときは、ステープルを使うわ。
ケーブルを傷つけないよう、打ち込みすぎに注意することね。
確認クイズ
低圧屋内配線のケーブル工事において、ケーブルを造営材の下面に沿って水平に取り付ける場合、支持点間の距離の最大値はいくらか。
- 1メートル
- 1.5メートル
- 2メートル
- 6メートル
こたえを見る
正解: 3. 2メートル
造営材の下面または側面に沿って取り付ける場合の支持点間距離は2メートル以下です。したがって3が正解。4の6メートルは、接触防護措置を施した場所で垂直に取り付ける場合の値であり、水平に取り付ける本問には当てはまりません。2の1.5メートルは合成樹脂管工事の支持点間距離と混同しやすいので注意しましょう。