金属管工事は、電線を金属製の管に収めて保護する堅牢な工事方法です。管の厚さ、接地、管内接続の禁止が重要ポイントです。
先生、工場の壁に灰色の金属の管がずらっと並んでるのを見ました。
あれが金属管工事ですかぁ?
そうよ、ましろさん。金属管工事は、電線を金属の管に通して保護する方法。
機械的に非常に強いのが特徴ね。
強いのは分かるけど…金属って電気を通すじゃん? 中の電線が漏電したら、管がビリビリしない?
よく気づいたわね、ジャスミンさん。
だからこそ、金属管には接地工事が義務づけられているの。
使用電圧300ボルト以下なら、管にはD種接地工事を施すわ。
D種接地工事ですね。
ただし、管の長さが4メートル以下のものを乾燥した場所に施設する場合などは省略できる、という緩和規定もあります。
補足しておくと、管の厚さにも規定があるわ。コンクリートに埋め込むものは、厚さ1.2ミリメートル以上でなければならないの。
コンクリートの中は、あとから直せない場所だから、厚くて丈夫なものを使うんですねぇ…。
そういうこと。
埋め込み以外の場所なら、それより薄い管も条件つきで認められるわ。
で、管の中で電線をつないでもいいの? 長さが足りなくなったら継ぎたくなりそう。
それは絶対にダメ。管内では電線に接続点を設けてはいけないの。
接続はすべてボックスの中で行うこと。
管の中で接続すると、点検も補修もできませんし、接続部が管に押しつけられて絶縁が破れる危険もあります。
よっしゃ、覚えた! 管の中で接続禁止、接続はボックス!
それから、金属管に収める電線は絶縁電線であること。
屋外用ビニル絶縁電線、いわゆるOW線は使えないわ。
原則はより線を使うのだけれど、細いものは単線でもよいという例外があるの。
施工上の数値としては、支持点間の距離は2メートル以下、管を曲げるときの内側の半径は管内径の6倍以上が目安ですね。
管の口って切りっぱなしだと鋭いですよねぇ…電線の皮がむけちゃいませんかぁ?
そこも大事なポイント。
管の端には絶縁ブッシングを取り付けて、電線の被覆を保護するのよ。
ボックスとの接続にはボックスコネクタとロックナットを使うわ。
確認クイズ
金属管工事に関する記述として、誤っているものはどれか。
- コンクリートに埋め込む金属管の厚さは1.2ミリメートル以上とする
- 電線の長さが足りない場合は、管の内部で電線を接続してもよい
- 管の端には絶縁ブッシングを取り付けて電線の被覆を保護する
- 使用電圧300ボルト以下の場合、金属管にはD種接地工事を施す
こたえを見る
正解: 2. 電線の長さが足りない場合は、管の内部で電線を接続してもよい
金属管工事では、管の内部に電線の接続点を設けてはいけません。接続はアウトレットボックスなどのボックス内で行う必要があるため、2が誤りです。1のコンクリート埋め込み時の厚さ1.2ミリメートル以上、3の絶縁ブッシング、4のD種接地工事はいずれも正しい記述です。