測った接地抵抗が「合格」かどうかは、接地工事の種類によって基準が違います。第二種電気工事士で確実に押さえるべきはD種とC種。そして、漏電遮断器がある場合の緩和条件です。
先生、接地抵抗って何オーム以下ならOKなんですか?
接地工事の種類で変わるわ。
私たちがよく扱うのはD種接地工事。
原則は100Ω以下よ。
D種は、使用電圧300V以下の低圧用機器の金属製外箱などに施す接地工事ですね。
家庭の洗濯機やエアコンがまさにこれです。
100Ω以下…けっこう大きい値でもいいんですねぇ。
そして、ここからが重要。
低圧電路において、地絡が生じたときに0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置、つまり漏電遮断器を施設する場合は、500Ω以下でよいと緩和されるの。
ちょっと待って、100Ωが500Ωまで甘くなるの?
なんで?
接地抵抗を下げる目的は、感電したときの人体への電圧を抑えることです。
漏電遮断器が0.5秒以内に電気を切ってくれるなら、危険な時間そのものが短くなります。
だから条件が緩和されるわけですね。
なるほど!
守り方が2つあって、片方が強ければもう片方は少し譲っていいってことじゃん。
うまい表現ね。
次に、使用電圧が300Vを超える低圧用機器に施すのがC種接地工事。
原則は10Ω以下。
こちらも0.5秒以内に自動遮断する装置があれば500Ω以下でよいわ。
ふぇぇ〜、CとDで数字が違う…10Ωと100Ω…混ざりそうですぅ。
電圧が高いほど厳しくなる、と考えれば整理できます。
300Vを超えるC種は10Ω以下、300V以下のD種は100Ω以下。
緩和後はどちらも500Ω以下で共通です。
緩和はどっちも500Ω。
そこだけは同じなんだね。
そうよ。
ついでに、C種・D種の接地線は直径1.6mm以上の軟銅線を使うことも押さえておいて。
試験では抵抗値と接地線の太さがセットで問われることが多いわ。
うぅ〜ん…数字がいっぱい。
でも、300Vを境に厳しさが変わる、って考えると覚えやすいかもですぅ。
つまり「C種10Ω・D種100Ω、遮断0.5秒以内ならどちらも500Ω」という一文にまとめられる、という理解で合っていますか?
完璧ね。
その一文をそのまま暗記して構わないわ。
確認クイズ
D種接地工事を施す場合の接地抵抗値について、正しいものはどれか。ただし、低圧電路には地絡を生じたときに0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置が施設されているものとする。
- 10Ω以下
- 100Ω以下
- 500Ω以下
- 600Ω以下
こたえを見る
正解: 3. 500Ω以下
D種接地工事の接地抵抗値は原則100Ω以下ですが、低圧電路に0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置 (漏電遮断器) を施設する場合は500Ω以下まで緩和されます。設問には遮断装置があるとの条件が付いているため、3の500Ω以下が正解です。条件が付いていなければ2の100Ω以下が答えになるので、問題文の条件を必ず確認しましょう。なお1の10Ω以下はC種接地工事の原則値です。