RLC直列回路のインピーダンス

Z=√(R²+(XL−XC)²) でインピーダンスを求め、I=V/Z で電流を出す。頻出の3-4-5の直角三角形も使いこなしましょう。

編集・検証: 第二種電気工事士スタディ編集部 公式情報: 一般財団法人 電気技術者試験センター 制作・検証方針

抵抗とリアクタンスが混ざった交流回路。その合計の「流れにくさ」がインピーダンスです。単純な足し算ではないところがポイントです。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

抵抗が8Ω、コイルが6Ω…合わせて14Ωでいいんですかぁ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう思うわよね。
でも違うの。
交流では、抵抗とリアクタンスはそのまま足せないのよ。

戸倉 ジャスミン(うるうる) 戸倉 ジャスミン

うぅ…なんで? 足し算くらいさせてよ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

前回やった位相のずれが原因ね。
抵抗の電圧と、コイルの電圧はタイミングが90度ずれている。
ずれたものをそのまま足すと合わないの。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

むむむ…同じ方向を向いていないものは足せない、ということですか?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

よく気づいたわね、ましろさん。
まさにベクトルの話。
だから直角三角形の斜辺を求めるように計算するの。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

それがインピーダンス、Z=√(R²+X²)です。
Z の単位も抵抗と同じオーム[Ω]。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

三平方の定理じゃん! 数学が電気に出てくるとは思わなかった。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

では最初の例。
R = 8Ω、XL = 6Ω なら、8の2乗が64、6の2乗が36、足して100。
その平方根で Z = 10Ω よ。

雪村 ましろ(びっくり) 雪村 ましろ

14Ωじゃなくて10Ωなんですね…。
足し算より小さくなるんだ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

ここで登場するのが3-4-5の直角三角形。
3と4なら5、6と8なら10、この2組は試験で本当によく出るから、平方根の計算をせずに即答できるようにしておくといいわ。

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

おお〜、暗記ショートカット! それはありがたい。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

コンデンサも入る場合は、まずリアクタンス同士を打ち消し合わせるの。Z=√(R²+(XL−XC)²) ね。
XL と XC は向きが真逆だから、引き算になるわ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

たとえば R = 8Ω、XL = 10Ω、XC = 4Ω なら、まず 10 − 4 = 6Ω。
そこから Z = √(64 + 36) = 10Ω。
さっきと同じ形に落ち着きます。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

打ち消し合ってから三平方…順番が大事なんですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
そして Z さえ出れば、あとは交流版のオームの法則I=V/Z。
100V なら 100 ÷ 10 = 10A。
ここまで来れば直流と同じ感覚で解けるわ。

確認クイズ

抵抗 3Ω と誘導性リアクタンス 4Ω を直列に接続した回路に、交流 100V を加えた。流れる電流[A]はいくらか。

  1. 10A
  2. 14.3A
  3. 20A
  4. 25A
こたえを見る

正解: 3. 20A

まずインピーダンスを求めます。Z = √(3² + 4²) = √(9 + 16) = √25 = 5Ω(3-4-5 の直角三角形)。次に I = V ÷ Z = 100 ÷ 5 = 20A です。選択肢2は 3 + 4 = 7Ω と単純に足してしまった場合(100 ÷ 7 ≒ 14.3)の値。抵抗とリアクタンスは足せない、という原則を思い出しましょう。

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