電線の接続や器具の取付けに欠かせないのがボックス類です。種類の使い分けと、木造造営材を貫通するときの防護のルールを学びます。
先生、天井裏に金属の四角い箱がいくつも付いてたんだけど、あれ何が入ってるの?
それがアウトレットボックスね。
電線を接続したり、照明器具やコンセントを取り付けたりするための箱よ。
似た名前でプルボックスもあります。
こちらは多数の電線を集めて通線しやすくするための、大型のボックスですね。
うぅ〜ん…アウトレットボックス、プルボックス…名前が似ていて混乱しちゃいますぅ。
整理しましょう。
器具を取り付けるならアウトレットボックス。
電線を引っぱって通す作業のための中継点ならプルボックス。
接続だけを目的にした箱はジョイントボックスと呼ばれるわ。
プルは英語のpull、引っぱるってことか。
名前どおりじゃん。
そのとおり、名前がそのまま役割を表しているの。
さて、金属製のボックスを使う場合、忘れてはいけないのが接地工事よ。
金属だから…D種接地工事、ですかぁ?
そのとおり、ましろさん。
使用電圧300ボルト以下なら、金属製ボックスにはD種接地工事を施すわ。
金属管と同じ考え方ね。
ボックスと管をつなぐところって、切り口が鋭くて電線の皮がむけそうだけど、大丈夫なの?
だから絶縁ブッシングを使うのよ。
管の端に取り付けて、電線の被覆を保護するの。
ボックスとの固定にはボックスコネクタとロックナットを使うわ。
先生、木造家屋の壁を貫通させる場合の規定についても伺いたいです。
重要なところね。
木造の建物で、壁の下地にメタルラスやワイヤラス、トタンなどの金属が張ってあることがあるでしょう。
ここに金属管やケーブルを貫通させる場合は、注意が必要なの。
えーっ、なんで? 穴あけて通すだけじゃないの?
もし金属管とメタルラスが電気的につながってしまうと、漏電したときに壁の金属網全体に電気が流れて、火災や感電の原因になるのよ。
だから、貫通部分のメタルラスを十分に切り開いて、耐久性のある絶縁管に収めるか絶縁テープを巻き、金属どうしが電気的に接続しないように施設するの。
壁ぜんぶが電気を帯びるなんて…想像すると、こわいですねぇ。
「切り開いて、絶縁して、つながらないようにする」ですね。
確認クイズ
メタルラス張りの木造造営物に金属管を貫通させて施設する場合の措置として、正しいものはどれか。
- メタルラスと金属管を電気的に完全に接続する
- 貫通部分のメタルラスを十分に切り開き、絶縁管に収めて電気的に接続しないようにする
- 金属管をメタルラスに直接固定して支持する
- とくに措置は必要なく、そのまま貫通させてよい
こたえを見る
正解: 2. 貫通部分のメタルラスを十分に切り開き、絶縁管に収めて電気的に接続しないようにする
貫通部分のメタルラスを十分に切り開き、絶縁管に収めるか絶縁テープを巻いて、電気的に接続しないように施設します。よって2が正解。1のように金属管とメタルラスを接続すると、漏電時に壁の金属網に電気が流れ、火災や感電の危険が生じます。