がいし引き工事は、絶縁電線をがいしで支えて空中に張る、最も古典的な工事方法です。電線どうしの間隔や造営材との離隔距離が問われます。
先生、古い倉庫の天井で、白い陶器みたいな部品に電線が引っかかってるの見たことある! あれ何?
それががいしよ。がいし引き工事は、絶縁電線をがいしで支えて空中に張る、いちばん古くからある工事方法なの。
電線がむき出しのまま空中に…ちょっとドキドキしますねぇ。
むき出しといっても絶縁電線を使いますが、管やダクトに収めるわけではないので、電線どうしや造営材との距離に厳しい規定があります。
まず、電線相互の間隔は6センチメートル以上。
電線どうしが近すぎると、振動やたるみで触れ合ってしまうからね。
6センチか…だいたい指を横に4本並べたくらい?
えへへ、ジャスミンちゃんの測り方、いつも体でわかりやすいなぁ。
次に、電線と造営材との離隔距離。
使用電圧が300ボルト以下なら2.5センチメートル以上と定められているわ。
つまり、電線相互は6センチメートル、電線と造営材は2.5センチメートル、という二段構えの理解で合っていますか?
そのとおり。
電線どうしのほうが厳しい、と覚えておくといいわ。
どちらも触れ合いを防ぐための距離ね。
支える間隔も決まってるの?
ええ。
電線を造営材の上面または側面に沿って取り付ける場合、支持点間の距離は2メートル以下よ。
うぅ〜ん…壁を突き抜けるところはどうするんですかぁ? 木の柱に電線がじかに触れちゃいそう…
とても大事な指摘よ、ましろさん。
電線が造営材を貫通する場合は、その貫通部分の電線ごとに絶縁管に収めるの。
がい管と呼ばれる筒ね。
補足すると、がいし引き工事に使える電線は絶縁電線ですが、屋外用ビニル絶縁電線(OW線)と引込用ビニル絶縁電線(DV線)は使えません。
そういえば、がいし引きって壁の中には使えないんだったよね?
そう。
展開した場所と、点検できる隠ぺい場所だけ。
電線が見える状態でないと安全を確認できないから、点検できない隠ぺい場所には施設できないの。
確認クイズ
使用電圧300ボルト以下の低圧屋内配線をがいし引き工事で施設する場合、電線相互の間隔の最小値はいくらか。
- 2.5センチメートル
- 4.5センチメートル
- 6センチメートル
- 10センチメートル
こたえを見る
正解: 3. 6センチメートル
がいし引き工事における電線相互の間隔は6センチメートル以上です。よって3が正解。1の2.5センチメートルは、使用電圧300ボルト以下における電線と造営材との離隔距離の値であり、混同しやすいので区別して覚えましょう。