がいし引き工事の施工方法

がいし引き工事の電線相互の間隔6センチメートル以上、造営材との離隔2.5センチメートル以上、貫通部の絶縁管など、離隔距離のルールを整理します。

編集・検証: 第二種電気工事士スタディ編集部 公式情報: 一般財団法人 電気技術者試験センター 制作・検証方針

がいし引き工事は、絶縁電線をがいしで支えて空中に張る、最も古典的な工事方法です。電線どうしの間隔や造営材との離隔距離が問われます。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

先生、古い倉庫の天井で、白い陶器みたいな部品に電線が引っかかってるの見たことある! あれ何?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

それががいしよ。がいし引き工事は、絶縁電線をがいしで支えて空中に張る、いちばん古くからある工事方法なの。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

電線がむき出しのまま空中に…ちょっとドキドキしますねぇ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

むき出しといっても絶縁電線を使いますが、管やダクトに収めるわけではないので、電線どうしや造営材との距離に厳しい規定があります。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

まず、電線相互の間隔は6センチメートル以上。
電線どうしが近すぎると、振動やたるみで触れ合ってしまうからね。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

6センチか…だいたい指を横に4本並べたくらい?

雪村 ましろ(笑顔) 雪村 ましろ

えへへ、ジャスミンちゃんの測り方、いつも体でわかりやすいなぁ。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

次に、電線と造営材との離隔距離。
使用電圧が300ボルト以下なら2.5センチメートル以上と定められているわ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

つまり、電線相互は6センチメートル、電線と造営材は2.5センチメートル、という二段構えの理解で合っていますか?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そのとおり。
電線どうしのほうが厳しい、と覚えておくといいわ。
どちらも触れ合いを防ぐための距離ね。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

支える間隔も決まってるの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ええ。
電線を造営材の上面または側面に沿って取り付ける場合、支持点間の距離は2メートル以下よ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

うぅ〜ん…壁を突き抜けるところはどうするんですかぁ? 木の柱に電線がじかに触れちゃいそう…

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

とても大事な指摘よ、ましろさん。
電線が造営材を貫通する場合は、その貫通部分の電線ごとに絶縁管に収めるの。
がい管と呼ばれる筒ね。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

補足すると、がいし引き工事に使える電線は絶縁電線ですが、屋外用ビニル絶縁電線(OW線)と引込用ビニル絶縁電線(DV線)は使えません。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

そういえば、がいし引きって壁の中には使えないんだったよね?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
展開した場所と、点検できる隠ぺい場所だけ。
電線が見える状態でないと安全を確認できないから、点検できない隠ぺい場所には施設できないの。

確認クイズ

使用電圧300ボルト以下の低圧屋内配線をがいし引き工事で施設する場合、電線相互の間隔の最小値はいくらか。

  1. 2.5センチメートル
  2. 4.5センチメートル
  3. 6センチメートル
  4. 10センチメートル
こたえを見る

正解: 3. 6センチメートル

がいし引き工事における電線相互の間隔は6センチメートル以上です。よって3が正解。1の2.5センチメートルは、使用電圧300ボルト以下における電線と造営材との離隔距離の値であり、混同しやすいので区別して覚えましょう。

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