ネオン放電灯、小勢力回路、出退表示灯回路は、通常の屋内配線とは異なる特別なルールが適用されます。最後に特殊な工事を押さえましょう。
先生、繁華街のネオンサインって、あれも電気工事士が作るの?
いい質問ね。ネオン放電灯の工事は少し特別なの。
管灯回路の使用電圧が1000ボルトを超えるネオン工事は特殊電気工事にあたって、第二種電気工事士の免状だけでは施工できないわ。
えーっ、免状持ってても無理なの!?
はい。特種電気工事資格者の認定証が別に必要になります。
第一種電気工事士でも、ネオン工事の認定証がなければ施工できません。
うぅ〜ん…そんなに高い電圧を扱うんですねぇ。
ネオン管を光らせるには高い電圧が必要でね。
それを作り出すのがネオン変圧器よ。
この変圧器の外箱には、D種接地工事を施すことが定められているわ。
管灯回路の配線には専用のネオン電線を用い、がいしで支持して施設します。
通常のVVFケーブルを這わせるようなことはできません。
自分では施工しない工事のことも、知識としては知っておかなきゃいけないんですねぇ。
そういうこと。
試験では「施工できる人は誰か」「変圧器の外箱の接地は何種か」という形で問われるわ。
さて、ネオンとは正反対に、とても低い電圧を扱う回路もあるの。
それが小勢力回路よ。
小勢力…なんか弱そうな名前だね。
実際に弱いんです。小勢力回路とは、電磁開閉器の操作回路や、呼鈴、警報ベルなどに接続する電路で、最大使用電圧が60ボルト以下のものをいいます。
そう。
玄関のチャイムの配線などが典型例ね。
電圧が低いので、通常の屋内配線ほど厳しい規制は受けないの。
でも、細すぎる電線だと切れちゃいそうですぅ…。
そこはきちんと決まっているわ。
ケーブル以外のものを使う場合、電線は直径0.8ミリメートル以上の軟銅線、またはこれと同等以上の強さと太さのものを使うこと。
それから出退表示灯回路も似た仲間です。
事務所の在席表示などに使うもので、絶縁変圧器を用い、2次側の使用電圧は60ボルト以下とされています。
60ボルト以下ってのが、小勢力回路と出退表示灯の共通キーワードだね。
よし、これでこのカテゴリも制覇!
その調子よ。
高い電圧のネオン、低い電圧の小勢力回路。
両極端をセットで覚えると忘れにくいわ。
確認クイズ
小勢力回路の最大使用電圧として、正しいものはどれか。
- 30ボルト以下
- 60ボルト以下
- 100ボルト以下
- 150ボルト以下
こたえを見る
正解: 2. 60ボルト以下
小勢力回路とは、電磁開閉器の操作回路や呼鈴、警報ベルなどに接続する電路であって、最大使用電圧が60ボルト以下のものをいいます。よって2が正解。出退表示灯回路の2次側使用電圧も60ボルト以下とされており、あわせて覚えておくと効率的です。
確認クイズ
ネオン工事に関する記述として、正しいものはどれか。
- 管灯回路の使用電圧が1000ボルトを超えるネオン工事は、第二種電気工事士の免状のみで施工できる
- ネオン変圧器の外箱には接地工事を施す必要はない
- 管灯回路の使用電圧が1000ボルトを超えるネオン工事は特殊電気工事にあたり、特種電気工事資格者の認定証が必要である
- 管灯回路の配線には、屋内配線用のVVFケーブルを使用する
こたえを見る
正解: 3. 管灯回路の使用電圧が1000ボルトを超えるネオン工事は特殊電気工事にあたり、特種電気工事資格者の認定証が必要である
管灯回路の使用電圧が1000ボルトを超えるネオン工事は特殊電気工事にあたり、特種電気工事資格者の認定証が必要です。よって3が正解。1は誤りで、第二種電気工事士の免状だけでは施工できません。2も誤りで、ネオン変圧器の外箱にはD種接地工事を施します。4も誤りで、管灯回路には専用のネオン電線を用います。