電線を地中に埋設する工事と、可燃性ガスや粉じんが存在する危険場所での工事には、特別なルールが定められています。
先生、街を歩いていると電柱がない道があって、電線はどこを通ってるのかなぁって不思議だったんです。
それは地中電線路ね、ましろさん。
電線を地面の下に埋めて配電しているの。
景観が良くなるし、台風にも強いわ。
地中電線路の施設方式には、直接埋設式、管路式、暗きょ式の3つがあります。
直接埋設式って、ケーブルをそのまま土に埋めちゃうってこと? マジで?
そのとおりよ。
ただし、堅ろうなトラフや防護物に収めて埋設するのが原則。
そして深さの規定が試験で頻出なの。
車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所では、埋設深さは1.2メートル以上。
それ以外の場所では0.6メートル以上と定められているわ。
ふぇぇ〜、1.2メートル! ましろの背の高さに近いくらい掘るんですねぇ…。
車道の下などは、トラックの重みが土を通じて伝わりますから、それだけ深く埋める必要があるわけですね。
あー、庭とか歩道みたいに車が来ないところは、0.6メートルでいいんだ。
半分だね。
そう、1.2メートルと0.6メートル。
この2つはセットで暗記してね。
先生、話は変わるけど、ガソリンスタンドの電気工事って、やっぱり普通とは違うの?
よく気づいたわね。
可燃性ガスや引火性物質の蒸気が存在するおそれのある場所では、危険場所として工事方法が厳しく限定されるの。
そういう場所で認められる低圧屋内配線は、金属管工事か、ケーブル工事だけよ。
うぅ〜ん…電気の火花が、ガスに引火したら大変ですもんねぇ。
爆燃性粉じん、たとえばマグネシウムやアルミニウムの粉が舞う場所も同じ扱いです。
金属管工事かケーブル工事に限られます。
ふふ、よく調べているわね。
ちなみに、小麦粉のような可燃性粉じんの場所や、危険物を貯蔵する場所では、条件を満たす合成樹脂管工事も認められるの。
危険度によって、使える工事の数が変わるんだ。
いちばん危ないところは金属管とケーブルの2択、と。
その整理でいいわ。
どちらも電線を丈夫な外装で完全に覆う工事、という共通点があるのよ。
確認クイズ
地中電線路を直接埋設式により施設する場合、車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所における埋設深さの最小値はいくらか。
- 0.3メートル
- 0.6メートル
- 1.2メートル
- 1.5メートル
こたえを見る
正解: 3. 1.2メートル
車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所では、埋設深さは1.2メートル以上です。よって3が正解。2の0.6メートルは、それ以外の場所における埋設深さの最小値であり、この2つの数値はセットで問われます。