電線には安全に流せる電流の上限があります。これが許容電流です。直径1.6mm・2.0mm・2.6mmの3つは暗記必須。数字を口に出して覚えてしまいましょう。
先生、電線って太さがいろいろありますけど、どうやって選ぶんですか?
流したい電流に見合った太さを選ぶのよ。
電線が安全に流せる電流の上限を許容電流というわ。
これを超えると電線が過熱して、絶縁物が劣化したり火災につながったりするの。
電線が発熱するのは、抵抗があるからでしたね。
細い電線ほど抵抗が大きく、同じ電流でも発熱が大きくなる。
そういうこと。
だから太い電線ほど許容電流は大きい。
まずは600Vビニル絶縁電線の代表的な値を覚えましょう。
周囲温度30度以下が基準ね。
覚えるのかぁ…何個あるの?
まずは3つ。
直径1.6mmが27A、2.0mmが35A、2.6mmが48A。
この3つは必ず出るわ。
27、35、48…マジで!? けっこう半端な数字だね。
ゴロ合わせで「いちろく・にな (27)、にれい・さんご (35)、にろく・しっぱ (48)」なんて覚え方もありますよ。
声に出したほうが定着します。
むむむ…わたしは呪文みたいに「にーなな、さんごー、よんぱち」って唱えます。
それで十分よ。
もうひとつ、より線の断面積で示される場合もあるの。
2mm²が27A、3.5mm²が37A、5.5mm²が49A。
先生、2mm²が1.6mmと同じ27Aなのは偶然ですか?
偶然ではないわ。
直径1.6mmの円の断面積は約2mm²。
太さがほぼ同じだから許容電流も同じになるの。
同様に2.6mmは断面積が約5.3mm²で、5.5mm²とほぼ同じ。
だから48Aと49Aで近い値になるのよ。
ぽわわ〜、数字がちゃんとつながってるんですねぇ。
バラバラに覚えなくていいんだ。
補足すると、ここで挙げた値はあくまで電線を単独で敷設した場合の基準値です。
管の中に何本もまとめて入れると、この値より小さくなります。
そのとおり。
まとめて入れると互いの熱で温度が上がるから。
その扱いは次で詳しくやりましょう。
つまり、この27・35・48は「出発点の数字」ってことか。
よし、まずここを叩き込む!
確認クイズ
600Vビニル絶縁電線 (直径2.0mm) 1本の許容電流はいくらか。ただし周囲温度は30度以下とする。
- 27A
- 35A
- 48A
- 20A
こたえを見る
正解: 2. 35A
600Vビニル絶縁電線の許容電流は直径1.6mmが27A、2.0mmが35A、2.6mmが48Aです。したがって2.0mmは35A。選択肢1の27Aは1.6mm、選択肢3の48Aは2.6mmの値です。なおこれは電線を単独で敷設した場合の値で、管に複数本収める場合は電流減少係数を掛けた値になります。