ケーブルは複数の心線が1本にまとまった電線です。心線数に応じて電流減少係数を掛ける点は管に収める場合と同じ。あわせてコードの許容電流と、周囲温度が高いときの扱いを整理します。
先生、家の壁の中にあるのは「ケーブル」だってお父さんが言ってました。
管に入れた電線とは別物なのぉ?
ケーブルは、何本かの絶縁電線をまとめて外装(シース)で覆ったものよ。
よく使うのがVVFケーブル、いわゆる平形の白いあれね。
補足すると、ケーブルの中でも心線どうしが接して熱がこもるという事情は、管に電線を収めるのと同じです。
だから同じように電流減少係数を掛けます。
ってことは、VVFの2心なら心線は2本だから…3本以下のグループで0.70?
そのとおり。
2心でも3心でも「3本以下」なので0.70ね。
だからVVFの1.6mmは 27 × 0.70 = 18.9 で19A、2.0mmは 35 × 0.70 = 24.5 で24A。
えへへ、前回と同じ数字が出てきました! 19Aと24A。
住宅の分岐回路で「1.6mmのVVFなら19Aまで」と言われるのは、この計算の結果なんですね。
そういうこと。
さて、もうひとつ覚えてほしいのが、コードの許容電流よ。
電気機器の電源コードに使うあれね。
コードって、あの柔らかいやつ? 電線とは別に覚えるの?
ええ、値が小さいから別枠。
ビニルコードは断面積0.75mm²で7A、1.25mm²で12A、2.0mm²で17A。
この3つね。
7、12、17…5ずつ増えてます!
覚えやすい並びですね。
細いぶん流せる電流も小さいので、電熱器具のような大きな負荷にコードを使うのは危険です。
最後に周囲温度の話をしましょう。
ここまでの許容電流は、すべて周囲温度30度以下が前提。
もっと暑い場所ではどうなると思う?
うーん…もともと熱が問題なんだから、暑い場所ではもっと流せなくなる?
そのとおり。
周囲温度が30度を超える場所では、許容電流をさらに小さく補正するの。
電線が耐えられる温度までの余裕が減るからね。
つまり、暑いほど許容電流は小さくなる、という向きだけ押さえておけばよいという理解で合っていますか?
二種のレベルではそれで十分よ。
細かい補正係数の計算までは求められないから、方向だけ間違えないでね。
確認クイズ
ビニルコード (断面積1.25mm²) の許容電流はいくらか。ただし周囲温度は30度以下とする。
- 7A
- 12A
- 17A
- 19A
こたえを見る
正解: 2. 12A
ビニルコードの許容電流は0.75mm²が7A、1.25mm²が12A、2.0mm²が17Aです。したがって1.25mm²は12A。選択肢1の7Aは0.75mm²、選択肢3の17Aは2.0mm²の値です。選択肢4の19Aは1.6mmのVVFケーブル (3本以下) の許容電流であり、コードの値ではありません。