ケーブル・コードの許容電流と周囲温度補正

VVFケーブルの許容電流 (1.6mm=19A / 2.0mm=24A)、ビニルコードの許容電流、そして周囲温度が高い場所での補正の考え方をまとめます。

編集・検証: 第二種電気工事士スタディ編集部 公式情報: 一般財団法人 電気技術者試験センター 制作・検証方針

ケーブルは複数の心線が1本にまとまった電線です。心線数に応じて電流減少係数を掛ける点は管に収める場合と同じ。あわせてコードの許容電流と、周囲温度が高いときの扱いを整理します。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

先生、家の壁の中にあるのは「ケーブル」だってお父さんが言ってました。
管に入れた電線とは別物なのぉ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ケーブルは、何本かの絶縁電線をまとめて外装(シース)で覆ったものよ。
よく使うのがVVFケーブル、いわゆる平形の白いあれね。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

補足すると、ケーブルの中でも心線どうしが接して熱がこもるという事情は、管に電線を収めるのと同じです。
だから同じように電流減少係数を掛けます。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

ってことは、VVFの2心なら心線は2本だから…3本以下のグループで0.70?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そのとおり。
2心でも3心でも「3本以下」なので0.70ね。
だからVVFの1.6mmは 27 × 0.70 = 18.9 で19A、2.0mmは 35 × 0.70 = 24.5 で24A。

雪村 ましろ(笑顔) 雪村 ましろ

えへへ、前回と同じ数字が出てきました! 19Aと24A。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

住宅の分岐回路で「1.6mmのVVFなら19Aまで」と言われるのは、この計算の結果なんですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そういうこと。
さて、もうひとつ覚えてほしいのが、コードの許容電流よ。
電気機器の電源コードに使うあれね。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

コードって、あの柔らかいやつ? 電線とは別に覚えるの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ええ、値が小さいから別枠。
ビニルコードは断面積0.75mm²で7A、1.25mm²で12A、2.0mm²で17A。
この3つね。

雪村 ましろ(びっくり) 雪村 ましろ

7、12、17…5ずつ増えてます!

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

覚えやすい並びですね。
細いぶん流せる電流も小さいので、電熱器具のような大きな負荷にコードを使うのは危険です。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

最後に周囲温度の話をしましょう。
ここまでの許容電流は、すべて周囲温度30度以下が前提。
もっと暑い場所ではどうなると思う?

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

うーん…もともと熱が問題なんだから、暑い場所ではもっと流せなくなる?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そのとおり。
周囲温度が30度を超える場所では、許容電流をさらに小さく補正するの。
電線が耐えられる温度までの余裕が減るからね。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

つまり、暑いほど許容電流は小さくなる、という向きだけ押さえておけばよいという理解で合っていますか?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

二種のレベルではそれで十分よ。
細かい補正係数の計算までは求められないから、方向だけ間違えないでね。

確認クイズ

ビニルコード (断面積1.25mm²) の許容電流はいくらか。ただし周囲温度は30度以下とする。

  1. 7A
  2. 12A
  3. 17A
  4. 19A
こたえを見る

正解: 2. 12A

ビニルコードの許容電流は0.75mm²が7A、1.25mm²が12A、2.0mm²が17Aです。したがって1.25mm²は12A。選択肢1の7Aは0.75mm²、選択肢3の17Aは2.0mm²の値です。選択肢4の19Aは1.6mmのVVFケーブル (3本以下) の許容電流であり、コードの値ではありません。

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