導通試験は、電線がつながっているか、正しい端子に結線されているかを確かめる検査です。地味に見えますが、断線や結線ミスを通電前に見つけられる、最後の砦です。
先生、導通試験って何のためにやるんですか?
見た目でつながってれば、それでいい気がするけど。
見た目ではわからないことがあるのよ。
被覆の中で心線が切れていたり、ネジの下で電線が浮いていたり。導通試験は、そこを電気的に確かめる検査ね。
目的は主に2つです。
電線の断線を発見すること、そして器具への結線の誤りや未接続を発見すること。
回路の接続の正誤も判別できます。
ぽわわ〜、電気を流さずに、つながってるかどうかわかるんですかぁ?
わかるわ。回路計、いわゆるテスタの抵抗レンジを使うの。
計器の中の乾電池から微弱な電流を流して、抵抗値を読むのよ。
ってことは、これも電源を切ってやるやつ?
そのとおりです。
抵抗レンジは計器自身が電圧をかけて測るので、電路が充電されていると正しい値が出ませんし、計器を傷めます。
つながっていれば抵抗はゼロに近くて、切れていたら…えっと、無限大…?
そう、断線していれば抵抗は極めて大きくなって、テスタは振れないわ。
正常なら、低圧回路の電線の抵抗はごく小さい値になるはずよ。
よっしゃ、単純明快!
つながってれば針が振れる、切れてれば振れない。
ただし、導通試験で確認できないこともあります。
たとえば電路が充電されているかどうか。
それは検電器の仕事です。
えっ、テスタで充電の有無はわからないの?
回路計の電圧レンジを使えば電圧は測れるわ。
でも「導通試験の目的」として充電の有無を挙げるのは誤り。
ここを問う問題が毎年のように出るのよ。
うぅ〜ん…目的をきちんと区別しないといけないんですねぇ。
整理すると、導通試験の目的は「断線の発見」「結線の誤りや未接続の発見」「回路の接続の正誤の判別」。
充電の有無の確認は含まれません。
確認クイズ
低圧屋内配線の竣工検査において、導通試験を行う目的として、誤っているものはどれか。
- 電路の充電の有無を確認する
- 電線の断線を発見する
- 器具への結線の未接続を発見する
- 回路の接続の正誤を判別する
こたえを見る
正解: 1. 電路の充電の有無を確認する
導通試験は回路計 (テスタ) の抵抗レンジを用い、電源を切った状態で行う検査です。目的は電線の断線の発見、器具への結線の誤りや未接続の発見、回路の接続の正誤の判別です。電路の充電の有無を確認するのは検電器の役割であり、導通試験の目的ではありません。したがって1が誤りです。