導通試験 - 断線と結線ミスを見つける

導通試験は回路計 (テスタ) の抵抗レンジで断線や結線の誤りを発見する検査です。目的として誤りやすい「充電の有無の確認」との違いも解説します。

編集・検証: 第二種電気工事士スタディ編集部 公式情報: 一般財団法人 電気技術者試験センター 制作・検証方針

導通試験は、電線がつながっているか、正しい端子に結線されているかを確かめる検査です。地味に見えますが、断線や結線ミスを通電前に見つけられる、最後の砦です。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

先生、導通試験って何のためにやるんですか?
見た目でつながってれば、それでいい気がするけど。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

見た目ではわからないことがあるのよ。
被覆の中で心線が切れていたり、ネジの下で電線が浮いていたり。導通試験は、そこを電気的に確かめる検査ね。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

目的は主に2つです。
電線の断線を発見すること、そして器具への結線の誤りや未接続を発見すること。
回路の接続の正誤も判別できます。

雪村 ましろ(恥ずかしい) 雪村 ましろ

ぽわわ〜、電気を流さずに、つながってるかどうかわかるんですかぁ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

わかるわ。回路計、いわゆるテスタの抵抗レンジを使うの。
計器の中の乾電池から微弱な電流を流して、抵抗値を読むのよ。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

ってことは、これも電源を切ってやるやつ?

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

そのとおりです。
抵抗レンジは計器自身が電圧をかけて測るので、電路が充電されていると正しい値が出ませんし、計器を傷めます。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

つながっていれば抵抗はゼロに近くて、切れていたら…えっと、無限大…?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう、断線していれば抵抗は極めて大きくなって、テスタは振れないわ。
正常なら、低圧回路の電線の抵抗はごく小さい値になるはずよ。

戸倉 ジャスミン(笑顔) 戸倉 ジャスミン

よっしゃ、単純明快!
つながってれば針が振れる、切れてれば振れない。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

ただし、導通試験で確認できないこともあります。
たとえば電路が充電されているかどうか。
それは検電器の仕事です。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

えっ、テスタで充電の有無はわからないの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

回路計の電圧レンジを使えば電圧は測れるわ。
でも「導通試験の目的」として充電の有無を挙げるのは誤り。
ここを問う問題が毎年のように出るのよ。

雪村 ましろ(しょんぼり) 雪村 ましろ

うぅ〜ん…目的をきちんと区別しないといけないんですねぇ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

整理すると、導通試験の目的は「断線の発見」「結線の誤りや未接続の発見」「回路の接続の正誤の判別」。
充電の有無の確認は含まれません。

確認クイズ

低圧屋内配線の竣工検査において、導通試験を行う目的として、誤っているものはどれか。

  1. 電路の充電の有無を確認する
  2. 電線の断線を発見する
  3. 器具への結線の未接続を発見する
  4. 回路の接続の正誤を判別する
こたえを見る

正解: 1. 電路の充電の有無を確認する

導通試験は回路計 (テスタ) の抵抗レンジを用い、電源を切った状態で行う検査です。目的は電線の断線の発見、器具への結線の誤りや未接続の発見、回路の接続の正誤の判別です。電路の充電の有無を確認するのは検電器の役割であり、導通試験の目的ではありません。したがって1が誤りです。

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