電線管は管だけでは工事になりません。ボックスとつなぐ、曲げる、支える、雨を防ぐ。それぞれに専用の付属品があります。写真鑑別の頻出分野です。
管を通すだけなのに、なんでこんなに部品が必要なの?
管を「つなぐ」「曲げる」「固定する」「守る」の4つの役割があるからよ。
ひとつずつ整理すれば、決して難しくないわ。
まず「つなぐ」。
管とボックスをつなぐのがボックスコネクタ。
管どうしをつなぐのがカップリングですね。
ボックスとつなぐか、管どうしをつなぐか…相手が違うんですね。
そう。
そしてボックスコネクタで管を留めたあと、ボックスの内側から締めて固定するのがロックナットよ。
ねじなし電線管用のボックスコネクタには特徴があります。
止めねじの頭が、締め付けていくと途中でねじ切れる構造になっているんです。
えっ、壊れちゃうの? それ不良品じゃん?
よく気づいたわね。
でもそれが正しい姿なの。
ねじ切れる位置まで締めれば、十分な力で締め付けたことが誰にでも分かるでしょう。
締め忘れや締め不足を防ぐ工夫なのよ。
おお〜、わざと壊れるように作ってあるのか。
かしこい。
次は「曲げる」。
直角に曲がる部分に使う既製品がノーマルベンドね。
自分で曲げる代わりに、この部品を使えば確実にきれいな直角が作れるわ。
「固定する」のはサドル。
管を造営材、つまり柱や壁に留める金具ですね。
ケーブルを留めるステープルとは区別しましょう。
残るは「守る」ですね。
何から守るんですか?
電線の被覆をね。
管の切り口は鋭いから、そのまま電線を通すと被覆が傷ついてしまうの。
そこで管の端にブッシングを取り付けるわ。
似たものにゴムブッシングがあります。
こちらは金属製アウトレットボックスのノックアウト穴、つまり打ち抜き穴に取り付けて、ケーブルの被覆を保護するものです。
ふぇぇ〜、ブッシングが2種類…。
管の端につけるのと、ボックスの穴につけるのと、ですか?
その理解で正確よ。
どちらも目的は同じ、被覆を守ること。
取り付ける場所が違うだけなの。
そしてリングレジューサ。
ボックスの打ち抜き穴が管の径より大きすぎるとき、穴を両側から挟んで径を小さくする座金です。
2枚1組で使うのが特徴ですね。
穴が大きすぎたときの救済アイテムか。
マジで!? そんな都合のいい部品あるんだ。
最後は雨対策。
屋外の管の先端から雨水が入ると困るでしょう。
垂直に立ち上げた管の先端にはエントランスキャップ、水平な管の先端にはターミナルキャップを付けるの。
エントランスキャップは引込口の垂直配管に使われ、水平配管にも使用できます。
一方ターミナルキャップは水平配管専用と覚えておくとよいですね。
確認クイズ
金属管工事において、管の端に取り付けて電線の被覆を損傷から保護するために使用するものはどれか。
- ロックナット
- ブッシング
- リングレジューサ
- ノーマルベンド
こたえを見る
正解: 2. ブッシング
管の切り口は鋭く、そのまま電線を通すと被覆を傷つけてしまうため、管端にブッシングを取り付けて保護します。ロックナットはボックスに管を固定する部品、リングレジューサは打ち抜き穴が大きすぎるときに径を合わせる座金、ノーマルベンドは管を直角に曲げるための付属品です。