金属可とう電線管工事は、金属管の丈夫さと、自由に曲がるしなやかさを両立した工事方法です。2種金属製可とう電線管が主役です。
先生、金属の管って硬いのに、なんで「可とう」ってフニャフニャっぽい名前がついてるの?
いい疑問ね。可とう性というのは「曲げやすい」という意味なの。金属可とう電線管は、金属を薄く巻いてらせん状にすることで、手で自由に曲げられるようになっているのよ。
ふぇぇ〜、金属なのに曲がるんですかぁ! ストローのジャバラみたいなイメージ…?
そのイメージで合っています。
現場では2種金属製可とう電線管が主流で、プリカチューブという商品名で呼ばれることも多いですね。
1種と2種があるの? 何が違うんだろ。
大きく違うのは、施設できる場所ね。1種金属製可とう電線管は乾燥した展開した場所や、乾燥した点検できる隠ぺい場所などに限られるの。
対して2種は、湿気の多い場所や水気のある場所も含めて、どの施設場所にも施工できるわ。
防湿装置を施すことが条件になるけれどね。
つまり、工事の種類の一覧表で「どこでも施工できる」とされているのは2種のほう、という理解で合っていますか?
そのとおりよ、つむぎさん。
試験で単に「金属可とう電線管工事」といえば2種を前提にしていると考えていいわ。
でもさ、そもそも何のために曲がる管を使うの? 普通の金属管じゃダメなの?
活躍するのは、電動機への接続部分よ。
モータは運転中に振動するでしょう? 硬い金属管で直接つないでいると、振動で管や接続部が割れてしまうの。
揺れる相手には、やわらかい管でつないであげる…なんだか思いやりみたいですねぇ。
…その表現は詩的すぎませんか。
でも、機能としてはそのとおりです。
施工上のルールは金属管工事とよく似ているわ。
管内で電線を接続してはいけないこと、電線は絶縁電線で原則より線を使うこと。
曲げるときも内側の半径を管内径の6倍以上とるのが目安ね。
接地は? 金属だからやっぱり必要だよね。
必要よ。
使用電圧300ボルト以下なら、管にD種接地工事を施すわ。
管の長さが4メートル以下の場合などは省略できる規定もあるの。
「金属だから接地」「管内で接続しない」という原則は、金属管工事と共通ですね。
まとめて覚えると効率的です。
確認クイズ
金属可とう電線管工事に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 2種金属製可とう電線管は、湿気の多い場所にも施設することができる
- 電動機など振動する機器への接続部分に適している
- 管の内部で電線を接続することができる
- 使用電圧300ボルト以下の場合、管にはD種接地工事を施す
こたえを見る
正解: 3. 管の内部で電線を接続することができる
金属可とう電線管工事でも、管の内部に電線の接続点を設けてはいけません。接続はボックス内で行うため、3が誤りです。1のとおり2種金属製可とう電線管はすべての施設場所に施工でき、2の振動対策としての用途、4のD種接地工事はいずれも正しい記述です。