合成樹脂管工事は、絶縁性が高く軽いのが利点です。VE管・PF管・CD管の3種類の違いと、差込み深さ・支持点間距離を押さえましょう。
先生、こないだホームセンターで、灰色の硬いパイプと、オレンジ色のジャバラのパイプ見つけたんだけど、あれって仲間?
どちらも合成樹脂管工事で使う管ね。
灰色の硬いものがVE管、いわゆる硬質塩化ビニル電線管。
オレンジ色のジャバラがCD管よ。
もうひとつ、PF管という可とう性のある管もあります。
3種類の使い分けが問われますね。
うぅ〜ん…色も形も違うのに、なんでオレンジだけ特別扱いなんですかぁ?
いい質問ね、ましろさん。
CD管は自己消火性がないの。
つまり、火がついたら燃え広がってしまう。
マジで!? じゃあ危なくない?
だから施設方法が限定されているの。
CD管は直接コンクリートに埋め込むか、専用の不燃性の管やダクトに収めて施設する場合に限られるわ。
むき出しで壁に這わせることはできないの。
コンクリートの中なら、まわりに燃えるものがなく酸素も届かないので、火災の心配がないという理屈ですね。
えへへ、オレンジ色は「コンクリート専用ですよ」っていう目印なんですねぇ。
覚え方としては上出来よ。
一方のPF管は自己消火性があるから、露出でも隠ぺいでもコンクリート埋設でも使えるわ。
PFのほうが万能ってことか。
で、VE管は?
VE管は硬いから、まっすぐな区間に向くわ。
管どうしをつなぐときはカップリングに差し込むのだけれど、この差込み深さが試験の頻出ポイントよ。
差込み深さは、管の外径の1.2倍以上。
接着剤を使用する場合は0.8倍以上に緩和されます。
接着剤でくっつけるなら、浅くても抜けないもんね。
ちょっと待って…1.2倍と0.8倍、どっちがどっちか混乱しそう。
「接着剤あり = 短くてよい = 0.8倍」と、セットで覚えるのが確実です。
それから支持点間の距離は1.5メートル以下。
ケーブル工事や金属管工事の2メートルより短いのが特徴ね。
管内で電線を接続しないのは、金属管工事と同じよ。
1.5メートル…合成樹脂は金属より柔らかいから、こまめに支えてあげるんですねぇ。
確認クイズ
合成樹脂管工事に関する記述として、正しいものはどれか。
- CD管は自己消火性があるため、屋内の露出配管に自由に使用できる
- 管相互の差込み深さは、接着剤を使用しない場合、管の外径の1.2倍以上とする
- 支持点間の距離は3メートル以下とする
- 管の内部で電線を接続してもよい
こたえを見る
正解: 2. 管相互の差込み深さは、接着剤を使用しない場合、管の外径の1.2倍以上とする
接着剤を使用しない場合の差込み深さは管の外径の1.2倍以上で、接着剤を使用する場合は0.8倍以上に緩和されます。よって2が正解。1は誤りで、CD管は自己消火性がなく、直接コンクリートに埋め込む場合などに限定されます。3の支持点間距離は1.5メートル以下が正しく、4のように管内で電線を接続することは認められません。